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2018.8.10Fri

平和祈念像

73回目の夏。被爆地長崎は僕の故郷です。

小学生の頃毎年8月9日は登校日で午前11時02分にあると黙祷を全校生徒で捧げました。

存命の被爆者は年々減り、被爆体験者がいなくなる日が来る事が懸念されてます。

一発の原子爆弾(長崎はプルトニウム型。広島はウラン型。長崎は地形的に山に囲まれてたので広島の死者14万人の半分の7万人でした)が、幼い子や罪なき人々の命を奪いました。

自分達は決してこのような悲劇を繰り返さないよう、争いのない世の中を担って行く使命があると深く感じる日でもあります。

人類が作った物なら必ず廃棄出来るものと確信しています。

世界でたった2発。しかも日本だけ。抑止力と言う名のもとに保有する事ないような世界を願ってやみません。

サムネの平和祈念像ですが、実は僕の祖父の叔父にあたる北村西望と言う彫刻家が建てたものです。

母は西望叔父様と呼んでました。

制作当時は平和を説いても、暇人の空言ぐらいにしか受け取らないような雰囲気が世間にはあった。

造り進めると、無関心は中傷に変わった。

裸体はダメ!

金の無駄!

アトリエにも石を投げ込まれたそうです。

単なる記念ではない。平和を祈念する碑なのだ。と訴えつづけ百数十回も手直しをする。

次第に世論が動き署名活動も。五年後に9.7mの巨像が完成。

右足は瞑想の『静』。左足は救済の『動』

祈りと行動の先に恒久平和がある。

teruhisa

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